セラミック塗膜が自慢の「セラミシリコン」という商品が、最近人気です。
セラミックとは…?
セラミックとは、もとは陶磁器や窯業製品を指す言葉です。
塗料については、砂や石などの無機物が含まれたものにつけられます。
ですから、塗料の名前にセラミックと入っていても、セラミック100%の塗料はあり得ません。
シリコンなどの樹脂がベースとなり、そこにセラミックを加えて複合化することで機能性を高めるよう設計されるのです。
塗料の期待耐用年数も同様で、主成分の樹脂をベースに考えます。
これにセラミックによる機能性を付加することで耐用年数が長くなる可能性が高まると考えます。
セラミックを混ぜて樹脂と複合化することで、さまざまな機能を高めることができますが、悪徳業者が利用しやすいのもセラミックを混ぜた塗料であることも覚えておくことをおすすめします。
セラミックを混ぜた塗料を選ぶのであれば、名の知れたメーカーのものを選ぶのが賢い選択といえます。
水性セラミシリコンを造っているのは、建築用塗材の分野で国内シェアトップのエスケー化研ですから、安心して利用できますね。
★PAINTKUNUGIでは大手塗料メーカーであるエスケー化研が販売している「水性セラミシリコン」をおすすめしています
まず「超耐久」ですが、これは塗料の耐用年数が長いことを意味します。
エスケー化研のホームページには、セラミシリコンの期待耐用年数は「12年~15年」と記載されています。
セラミシリコンは紫外線や湿気などに強く(耐候性)、建物を長期間にわたって保護してくれます。
他の成分の塗料の耐用年数は、以下の通りです。
一般的なシリコン塗料と同等の耐用年数を持っているので、安定した耐久性を発揮できます。
次に「低汚染型」ですが、これは汚れにくい性質、汚れを寄せ付けない性質を意味します。
まずホームページには、「大気中の粉じんや排気ガスを寄せ付けない」と記載されています。
また、カビや藻なども家の大敵ですが、セラミシリコンの主成分の一つであるセラミック物質は、炭素を含まない無機系です。
炭素はカビや藻のエサとなりますが、セラミック配合量の多い無機塗料であるセラミシリコンの塗膜表面には炭素があまりありません。
よって、カビや藻の繁殖も抑えられるのです。
そして、光触媒塗料には、太陽の光によって汚れを落とす性質がありますが、セラミシリコンを含むシリコン塗料には、「親水性」があります。
親水性とは、水になじみやすい性質のことで、これによって雨水によって汚れが塗膜表面から浮き上がり、洗い流す効果も期待できるのです。
また、「一液型塗料」とは、1つの缶に入っている塗料だけで塗装できる塗料のことです。
一液型塗料以外には二液型塗料があり、こちらは主材(塗料本体)の缶以外に硬化剤の缶も必要な塗料です。
一液型塗料は混ぜる必要がないため、職人の腕で塗料の品質が左右される心配がありません。
一方の二液型塗料は、一液型塗料よりも耐久性、耐候性が高く、金属など塗装しにくい箇所にも塗れます。
さらに「水性」とは、水で薄めて使える塗料のことです。
水性塗料とも呼ばれており、他にはシンナーなどの有機溶剤で薄める溶剤塗料(油性塗料)があります。
シリコン塗料にも、溶剤シリコン塗料と水性シリコン塗料があります。
手間がかからない
通気性の心配がいらない
価格が安いなどのメリットがあります。
セラミシリコンは艶の有無や強さが選べる
セラミシリコンは、艶有り、半艶、3分艶、艶消しから艶の度合いを選べます。
外壁をピカピカにしたければ艶の度合いを高くして、意匠性の高さを希望ならば艶の度合いを抑えて、仕上がりのイメージに合わせることが可能です。
無機塗料の中には艶消しができないタイプもありますが、セラミシリコンは艶消しも可能です。
また、セラミシリコンはカラーバリエーションも豊富なので、「この色がいいけどセラミシリコンにはない」という可能性も低いです。
セラミシリコンの耐久年数は12年~15年と、アクリル塗料やウレタン塗料などの一般塗料と比較して、耐久性が高いです。
しかも、そのパフォーマンスの高さの割に、塗料単価は比較的安く抑えられています。
塗料の種類 | 施工価格の平米単価 |
---|---|
セラミシリコン | 2,500円~3,000円 |
断熱塗料 | 3,200円~4,000円 ※断熱塗料は、セラミシリコンと並んで人気のセラミックシリコン樹脂系塗料である、大手メーカーの日進産業の断熱セラミック塗料「ガイナ」で比較。 |
フッ素塗料 | 4,000円~5,000円 セラミシリコンは、フッ素塗料はもちろん、断熱塗料との価格差が顕著で、その割に効果は遜色ありませんので、極めて費用対効果が高いといえます。 |
紫外線などへの強さを向上させることで耐久性がアップしているのに加え、低汚染性で汚れが付着しづらいのもうれしいポイントです。
また、防カビ・防藻性もあるので、住まいの衛生面や健康への影響にも配慮されています。
住まいの環境は大切ですし、外観の美しさもできるだけ長く保ちたいものですからね。
水性セラミシリコンは、多彩な機能とコストパフォーマンスの良さで、納得の塗料といえるのです。
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