屋根は、ルーフィングという防水シートを下に敷くことで雨漏りを防いでいます。
屋根自体の劣化が少なくとも、25年程経過すると、このルーフィングが傷みだし、雨漏りを引き起こす原因となるのです。
直射日光や風雨を受け続ける屋根は、住まいのなかでも最も厳しい気候条件にさらされているため劣化しやすい部分です。
屋根材の劣化が進行すると、防水性が損なわれ徐々に雨水の侵入を許すようになり、腐朽して建物の耐久性を低下させる可能性があります。
「屋根葺き替え工事の目的は家の寿命を延ばすこと」
屋根が劣化し、「家を守る」という本来の役目を果たせなくなってしまうと、家の寿命も縮まります。
屋根リフォームには、既存の屋根を撤去して新しい屋根にする「葺き替え」と
既存の屋根に新しい屋根を重ねる「カバー工法」」があります。
【屋根の葺き替え】とは、現状の屋根材を下地から撤去し、新しく下地から屋根をつくる工事のことです。特に劣化がひどく、カバー工法ができない場合はこちらの工法を用います。カバー工法に比べ、解体費用と下地の費用の分高額になるため、25年から30年の間にメンテナンスを行うことが大切です。
新しい屋根材を葺くので廃材処理費や手間なども増えコスト高になります。また、既存屋根材にアスベストが含まれている物の場合、廃材処理費が非常に高額となるため更にコスト高になります。
【屋根カバー工法】とは、簡単にいうと、現状の屋根材の上から新しい屋根をかぶせる(カバーする)工法のことです。既存の屋根の上にルーフィング(防水紙)を貼り、その上に軽い金属の屋根を張ります。
塗装よりも長持ちし、既存の屋根の解体や処分する手間がかからないので、葺き替えよりもコストを安くできる上、廃材も少ないエコな工法です。
屋根カバー工法に使われる屋根材には断熱材が取り付けられていたり既存屋根との間に通気層が形成されることによって断熱性能が向上します。特に夏場の2階の暑さに対する効果が大きいですね。
また金属屋根材をかぶせる前に既存屋根の上にルーフィング(防水紙)を張りますので雨漏れ防止効果も非常に高いことが挙げられます。
屋根が2重構造となるため雨音の軽減も期待できます。特に石材チップ系の金属屋根材は表面に加工がされているためその効果が顕著です。
通り葺き替え工事と比較して安価に施工が可能な点に加え、金属屋根材はガルバリウム鋼板と言って基本的には錆びない材料で作られている上に焼付塗装や石材チップが施されているため、屋根塗装と比較して圧倒的に長持ちします。
ライフサイクルコストとして考えても屋根塗装より、トータルコストを下げられる場合が多々あります。
葺き替え工事の場合は撤去時にホコリや騒音も発生する上に産業廃棄物用のコンテナやダンプカーを設置する必要があります。そのため、工事が大掛かりとなり騒音やトラブルの発生につながるケースも見られます。
その点、屋根カバー工法はその必要がありませんのでトラブルも少なくなります。
2004年以前に建てられた物件でスレート系屋根材が使われている場合、まず間違いなくアスベストが含まれています。アスベスト含有の屋根材を撤去する場合は厳格な管理が必要となり、専用処分となるため手間と費用が掛かります。しかし、屋根カバー工法の場合であればそのような手続きや管理は必要なく、アスベストを含んだ屋根材の上に被せることが可能です。
屋根カバー工法をすることで新しく被せる金属屋根材分は屋根が重くなります。
金属というとかなり重たいイメージを持たれるかもしれませんが、0.3~0.4mm厚のガルバリウム鋼板は非常に軽いことと、平面荷重で屋根全体に重みが分散しますので耐震強度にはそれほど影響はありません。
重さが気になる方は実物のカットサンプルを一度手に取ってみるとその軽さをご理解いただけると思います。
原則としてスレート系屋根材の上に被せる工法の為、日本瓦、洋瓦などの陶器瓦や新築時に既に金属系屋根材が使われている場合は屋根カバー工法は施工不可となり、葺き替えが必要となります。
屋根を軽くすることで、住宅の耐震性能は向上します。そのため、あえて陶器瓦から屋根カバー工法で使用する金属屋根に、自宅の屋根を交換する場合もあります。地震に対するリスク軽減を考えている方には有効な選択肢になります。
既存屋根がすでに雨漏りして年月が経過していると屋根下地材の張替えや補修が必要となります。そのため、目視で屋根が沈んでいたり屋根にあがった際フワフワするようなケースでは、そのままの状態での屋根カバー工法をお勧めできません。
屋根カバー工法を施工するためには、傷んだ下地を部分的にでも撤去して補修、交換、補強等をすることが必要です。
このようにデメリットよりメリットの方が大きい屋根カバー工法による施工ですが、屋根カバー工法ができない屋根は存在します。
とても大事なポイントになりますので、屋根カバー工法を検討されている方はここを是非覚えておいて下さい。
この点は、十分に屋根の施工実績がある専門家に診断を依頼し、自宅に屋根カバー工法が適しているかどうかを調べてもらった方が良いでしょう。
屋根材を全て取り外すので、下地材を目視で確認できます。補修の必要な場所がわかりやすく、作業もしやすいのできちんと補修できます。
下地が補修されて屋根材が新しくなるので、寿命が長くなり、強風や大雨などに強くなります。
今よりも軽い屋根材にすることで家の重心が下がり、耐震性を向上させることができます。
屋根が軽くなることで、基礎部分や柱に負担がかりにくく、地震に強い家になるんですね。
屋根や家の寿命を伸ばし、地震に強い家になるところが最大のメリットと言えそうです。
施工面積が広くなるので施工費がかかるほか、既存の屋根材の処分費もかかるためどうしても高額になってしまいます。
※アスベストが含まれている屋根材(2005年以前のスレート材)だと、別途アスベスト処分料が追加されます。
工事には1〜2週間かかるため、その間は生活にも影響が出ます。
樋(とい)・雨樋(あまどい)とは、屋根面を流れる雨水を集め地上あるいは下水に導くための装置、設備。建築では特に雨水などの液体を運ぶのに用いる雨どいのことを指します。 家の設備としては目立たない存在の雨樋ですが、もし家に雨樋が設置されていなければ、実は家自体に大きな問題が生じてしまうかもしれないのです。家は屋根、外壁を中心に紫外線など様々な要因で早かれ遅かれ劣化していきます。その中でも特に「水」は腐食の主な原因ですので、家の周りの水捌け状態が良い事はつまりは家全体の寿命が長い事につながります。逆を返せば、雨樋がないと、屋根から外壁に雨水が直接流れていくことになるため、外壁がすぐに劣化してしまいます。つまりは、住宅物の基礎が老朽化してしまう事に繋がっていきます。 雨樋の破損や劣化を放置すると、建物の寿命を縮めてしまいますので早めに対処する事で費用も安く、家の寿命も保たれる事になります。 雨樋工事は高さが2m以上のケースが多い事から足場が必要なります。 雨樋は屋根の軒先という高い位置に取り付けられているため、修理や交換を安全に行うために足場が必要になりますので足場工事が別途費用として発生してしまいます。もちろん足場を組む費用は、修理や交換を検討している雨樋の位置が1階か2階かによっても変わってきます。 1階よりも2階での修理の場合には、足場の費用は多めにかかります。これまでのお客様の中で、足場工事にかかる費用も加味して雨樋工事と外壁工事をセットにして改修工事を希望される方も少なくありません。
雨樋の交換時期は築15~20年といわれています。もし、お家が築25年にもなっているのであれば、雨樋・金具・つなぎ目などに不具合が出ている可能性があり、いつ壊れてもおかしくない状態になっているかもしれません。 また、雨樋の材質によっては紫外線などの影響により7~10年くらいで見た目が劣化してくる事がありますので、10年程度の期間を交換時期の目安にするとベストです。 雨樋の形や材質でそれぞれ単価が変わってくるので、材料費の値段だけ見て判断せずに、どんなものを使うのか、それがあなたのお家に合っているのかも考える事が大切です。
昔から親しまれ、広く流通しているのが半円型の雨樋です。築20年以上の住宅の雨樋は、ほとんどがこの半円型です。形状が単純なので価格帯も少額で済みます。
和風住宅であっても、洋風住宅であっても馴染みやすいという特徴があります。
角型は、半円型と比較して流水量が多いという特徴があります。最近は突発的に大雨が降るゲリラ豪雨が増えているため、採用する方も増えています。降水量が多い地域では特に支持されており、ゲリラ豪雨に備えて、片方がせり上がった雨樋もあります。
東北地方や北海道などの積雪量が多い地域に多い雨樋です。雪かきの際に雪が雨樋にひっかかり、破損することや雪で雨樋が塞がってしまうことを防ぐため、特殊型の雨樋が使用されます。半円型や角型と比較して、価格帯はやはり高額になります。
雪などの影響で変形していることがあります。そのまま放置してしまうと他の建材にまで悪影響を及ぼす可能性があります。特に破損する時は滑り雪による被害が大きく、雨樋全体に雪の重みが加わります。滑り雪の被害が雨樋に与える影響は見た目は変わらないのに傾斜が変わって水が流れにくくなる問題があげられます。雨樋の種類や取付けた年数はあまり関係はなく、滑り雪の影響によるものが最も大きいです。 風災や雪災による被害は火災保険に含まれている事が多いので保険で対応できる可能性が高いです。
枯れ葉やゴミが雨樋に詰まって水の流れをせき止めてしまうと、壊れる原因になります。水が流れなくなってしまうと過度な水圧がかかり、雨樋が破損する場合があるため、早めに自分で掃除をするか清掃業者に依頼して清掃をしてもらうようにしましょう。
雨樋はパーツを組み合わせて作っていますので、雨樋のジョイント部が痛んだり変形していることで雨水が適切に排出できなくなります。つまりはつなぎ目にズレが生じると雨水がもれることになります。雨水がもれてしまった場合には、壁や家の基礎にまでトラブルを引き起こす可能性があるため、早めにリフォーム会社・工事会社に依頼して、つなぎ目の調節やパーツの交換をしてもらうようにしてください。
雨樋は経年劣化やつなぎ目にかかる負荷によって、ひび割れが生じることがあることにも注意が必要です。経年劣化とは紫外線や風雨・雪による劣化のことを指します。サビが一度発生すると、メンテナンスをしない限り腐食が進み穴が開いてしまう恐れがあります。穴が開いてしまったらその部分は基本的に交換になります。とくに強い紫外線に当たり続けたり、雪やゴミの重みに耐えられなかったりするとゆがみ、水が正常に流れなくなる場合があります。またプラスチックの雨樋は金属と違い穴が開く事はありませんが、割れたりする恐れがありますので早めに工事会社に依頼をして、パーツを交換してもらう事をおすすめします。当社でも対応が可能です。
雨樋の破損・不具合をそのままにしておくと、雨漏りの危険性を高めます。 雨がふると、屋根の先に取り付けられた雨樋にて、屋根から落ちる雨水を一旦受け止め、集水器や樋といった雨水の通り道を通り、上から下へとキレイに雨水を流します。 しかし、雨樋が壊れて雨水のキレイな流れを壊してしまうと、外壁に雨水がかかるようになり、外壁のヒビ割れなどから雨水が侵入し雨漏りを引き起こします。 雨漏りは一次災害と呼ばれる建物の災害の1段回目、2段階目は雨漏りが発生した事で新たに発生する【カビ】や【シロアリ被害】のことを指します。雨樋の不調は一次災害を引き起こすだけでなく、二次災害を引き起こす元凶にもなり、二次災害が起こってしまうと、多額の工事費用がかかる場合もあります。
雨樋で雨水を受け下水や地上に流すのには、「水の浸入を防いで建物の劣化を防ぐ」という大切な役割があります。そのためもし雨樋が破損してしまっている場合、外壁のひび割れの原因になることもあるため注意が必要です。
地面に雨水がたまることで建物の基礎が劣化しやすくなることも考えられるため、雨樋の破損は早めに修理しておかないと、家自体に大きな問題が生じてしまうかもしれません。
自宅だけの問題ですめばよいのですが、隣家に雨水が流れてしまいご近所トラブルになる可能性も十分に考えられます。雨樋が多少破損していても大丈夫と軽く見ることなく、破損に気がついたときには早めに修理を依頼するようにしましょう。
雨樋工事でよくある被害としては、悪徳業者によるものです。その多くはパターン化されています。
確かにこの雨樋工事は風災や雪災、水災という点で経年劣化ではない場合において、火災保険が下りやすいので火災保険の適応も検討して頂きたいのですが、それを逆手にとってくる業者の存在がいる事も知っておいて下さい。
外壁や屋根とセットで工事の検討
雨樋工事にかかる費用は【雨樋自体にかかるコスト】+【足場代】(or + 雨樋塗装)です。足場代はお家の工事箇所の大きさにもよりますが、15万~30万円程度ですので全体の予算としては大きくなります。また、長年、雨樋がうまく機能していない場合には外壁にもその分ダメージや劣化が進んでいっている可能性も十分考えられる為、セットで現地調査、工事の検討する事をお薦めします。大規模なメンテナンスは毎年行うものではありませんので、わざわざ屋根、外壁、雨樋を別々に都度、足場代の費用をかけるよりも一度にまとめて行う事が予算を圧縮するいい機会にもなりえますのでぜひご検討下さい。
防水リフォームの目的
防水リフォームの目的は、大切なお住まいを紫外線や雨・雪から守り老朽化を防ぎ、長期間保護することです。 建物は24時間365日紫外線を浴びています。大切なお住まいを長く保つ為にも定期的にメンテナンスする必要がございます。
お家を点検してみましょう、こんな症状ありませんか?
上記のような症状がある場合は要注意です。防水性が失われている状態が続くと、雨水などが大変浸入しやすく漏水や雨漏りの原因になります。 水が建物内に少しでも入るとそこから段々と腐食しはじめ、変色やふくれ、カビなどの原因にもなります。 お見積りや現場調査は無料で行っておりますので、『こんなこと聞いても良いのかな?』と迷わずにどんなに些細なことでもお気軽にお問い合わせ下さい。
下地に合った最適な工法を選びます!
建物の構造はそれぞれ異なります。 現場を知り尽くした地元の職人が丁寧に現場調査をさせて頂き、より良い工法を導き出しご提案致します。
ウレタン素材の防水塗料を塗り重ねて水の浸入を防ぎます。 紫外線による劣化を防ぎ、ゴム状で伸縮性があり、緻密な防水層が形成できます。 ウレタン塗料をコテで塗り広げるという工法なので仕上がりが綺麗かつ、施工が簡単で工期が短く済みます。 品質も安定しており、どのような下地でもほぼ対応できるので一般的な塗り替えリフォームに大変オススメです。 塗り替え目安は5~10年。色があせてきたら塗り替えが必要です。5年おきには定期チェックしておきたいところですね。
(FRP)繊維強化プラスチック。ガラス繊維などの強化剤で補強されたプラスチックという意味です。 軽量で強靭・耐水性・耐候性などに優れています。塗膜の硬化速度も速く工期が短く済みます。 ただ、密着度が高く基本的には強靭なプラスチック素材で伸縮性がない為、小さい面積に適しています。 大きい面積の場合、地震などの揺れによりひび割れなどの原因になります。 基本的に、FRP防水は紫外線に弱い為、5~8年程度でトップコートを塗り替える必要がございます。 塗り替えることにより、防水層は新たに保護され防水性をまた発揮します。
いくつかシートがございますが、多くの場合塩化ビニール樹脂シート、合成ゴム系のシートを使用します。 シート防水は、厚さが均一で耐久性に優れているという利点があります。 ただ、劣化が激しい場合はシート本体を交換することもあり、コストが高くなってしまうかもしれません。 一般的な個人のお客様の場合の改修工事には不向きです。
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看板(サイン)デザイン取付け工事
看板広告物製作、他にもステンレス、アルミ、スチールなどの現場取り付け作業など、 オリジナル看板や大型看板の製作にもお応えします。
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