こんにちは、コバヤシです🌼

 

今回は意外と気づかない「屋根の漆喰(しっくい)」についてです。

漆喰(しっくい)とは、屋根瓦の1番上の箇所にあたる「棟(むね)」の台土を守るために塗り込んでいる材料で、

白く塗り込まれたところを『漆喰(しっくい)』と言います。

            

 

漆喰は、定期的にメンテナンスを行う必要があるのですが、

意外にみなさん漆喰のメンテナンスの必要な時期を見逃してしまい、

漆喰の劣化から屋根全体のダメージに繋がってしまうケースがあります。

屋根の漆喰は、屋根の棟(むね)と瓦の間の隙間を埋め、

瓦の下にある屋根の葺き土(ふきつち)を雨風から守り、

替え瓦と瓦を接着させる目的で漆喰が塗られています。

屋根瓦に使われる瓦の耐用年数は長いもので50年〜60年と長いものが多いのですが、

消石灰を主とした材料のため、瓦と違って耐用年数は短く、主に以下のような要因で劣化していきます。

・雨風に晒されると朽ちてくる

・直射日光や寒暖の差による劣化

・時間と共に漆喰(しっくい)が痩せてくる

「漆喰」が剥がれてしまうことで起きる症状を大きく3つにわけてみました。

棟の台土の流出

漆喰が剥がれてしまうことで屋根の中で一番大切な棟の台土が雨風に打たれ、流出してしまいます。

おうちで言うと基礎の部分になりますので致命的な劣化につながります。

・瓦の抜け落ち

棟には瓦が積み上げている場合が多く、その瓦のズレなどから棟の中に雨水が侵入し、

その侵入した雨水は赤土を湿らし風化させます。

放って置くと中に入り込んだ雨水が外に出ようとする際、漆喰を押し倒し、剥がれると言う考え方になります。

ここで一番怖いのは、住んでいる方が気づきにくいと言うことです。

雨漏り

棟の中に雨水がまわると言う事は、放っておくと瓦の裏にも雨水が回り、

瓦の下に施行してあるルーフィングと呼ばれる防水シートの劣化につながります。

この防水シートは最後の砦です!

ここがダメになってしまうと雨漏りへとつながります。

瓦屋根は瓦がダメになるのではなく、屋根の作りが劣化している場合が多いです。

            

 

            

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