こんにちは!
PAINT-KUNUGIのスタッフです。
以前の記事で「屋根の役割・屋根塗装の必要性」についてお話ししましたが、今回はもう少し踏み込んで、屋根材の種類と特徴についてご紹介します。
屋根材は、屋根を覆う仕上げ材のことで、瓦やスレート、金属、シングルなど、さまざまな種類があります。
屋根材を選ぶ際には、耐久性、価格、重量、デザインなど、いくつかのポイントを考慮する必要があります。たとえば、素材によっては、屋根の勾配(傾斜角度)の規定も異なり、木造住宅では、瓦のような重い素材を使う場合と、金属やスレートのような軽い素材を使う場合で設計が変わってきます。
現在、日本の戸建て住宅で使われている屋根材のシェアは、金属屋根材が35%、化粧スレートが27%、粘土瓦が24%、アスファルトシングルが9%、石付き金属屋根が5%となっています。
それでは、これから各屋根材の種類とその特徴について詳しく解説していきます!
屋根材にはさまざまな種類があり、それぞれの素材には独自の特徴やメリット・デメリットがあります。
代表的なものは瓦(かわら)ですが、最近では瓦よりもリーズナブルで扱いやすい屋根材や、軽量化することで耐震性を高めた屋根材も主流になりつつあります。
ここでは、主な屋根材の種類とその特徴を説明します。
瓦屋根は、日本の伝統的な屋根材で、主に粘土を焼いて作られた「粘土瓦」と、セメントを原料とする「セメント瓦」の2種類があります。どちらも耐久性が非常に高く、耐火性も優れています。
【メリット】
・耐久性:瓦は非常に長持ちし、50年以上の耐用年数があります。
・断熱性:断熱性が高く、夏の暑さを軽減します。
・耐火性:燃えにくいので、火災対策としても効果的です。
【デメリット】
・重量:瓦は重いので、建物の構造に強度が必要です。
・価格:他の屋根材に比べて高価です。
金属屋根は、ガルバリウム鋼板やトタンなど、金属製の屋根材を指します。軽量で耐久性に優れており、さまざまなデザインに対応できるのが特徴です。
【メリット】
・軽量:金属屋根は非常に軽く、建物にかかる負担が少ない。
・耐久性:ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、錆びにくい。
・施工が簡単:薄くて加工しやすいので、施工がスムーズです。
【デメリット】
・断熱性:金属は熱を通しやすいので、夏は暑く、冬は寒く感じることがあります。
・防音性:雨音が響きやすく、遮音性が低い場合があります。
化粧スレートは、セメントを主成分とした薄い板状の屋根材で、「コロニアル」とも呼ばれます。見た目がシンプルで現代的なデザインが多く、軽量で比較的安価なため、戸建て住宅に広く使われています。
【メリット】
・軽量:瓦に比べて軽く、耐震性が高い。
・コストパフォーマンス:比較的安価で、多くの家庭で採用されています。
・デザイン性:スタイリッシュで、モダンな建築によく合います。
【デメリット】
・耐久性:瓦や金属に比べて耐久性は劣り、定期的なメンテナンスが必要。
・防水性:雨漏りを防ぐために、表面塗装の劣化に注意が必要です。
アスファルトシングルは、ガラス繊維などにアスファルトを染み込ませた屋根材で、アメリカでよく使われています。柔軟で施工がしやすく、さまざまな形状やデザインが選べます。
【メリット】
・軽量:非常に軽いため、建物にかかる負担が少ない。
・デザイン性:色や形のバリエーションが豊富で、個性的な外観に仕上げることができます。
・施工の柔軟性:柔らかい素材なので、屋根の形状に応じて加工がしやすい。
【デメリット】
・耐久性:他の屋根材に比べて耐久性がやや低く、風や衝撃に弱い。
・防水性:劣化が進むと防水性が低下し、定期的なメンテナンスが必要です。
金属屋根に石粒を付着させた屋根材で、耐久性とデザイン性を兼ね備えています。金属の強度と、石の質感を持ち合わせているため、見た目も美しく、長持ちするのが特徴です。
【メリット】
・耐久性:金属の強さと、石粒の保護によってとても寿命が長いです。
・防音性:石が音を吸収するため、雨音などが静かです。
・デザイン性:石の粒子が自然な質感を出し、さまざまな外観にマッチします。
【デメリット】
・コスト:高価なため、他の屋根材よりも高くなります。
・重量:金属と石の組み合わせなので、重量が重くなりやすいです。
各屋根材はそれぞれ異なる特徴を持ち、住宅のデザインや環境、予算に応じて最適な選択をすることが重要です。耐久性やデザインだけでなく、メンテナンスのしやすさや初期コストも考慮して選ぶことが、長期的に満足のいく住まい作りに繋がります。
屋根材には多かれ少なかれ寿命があります。屋根材を選ぶ際は、住まいの使用年数やメンテナンス周期を考慮するとよいでしょう。
・将来、住宅を取り壊して新しい家に建て替える
・全面リフォームをする予定
上記の予定の場合は、屋根を貼り替える必要がありません。
住宅の使用年数に合わせた耐久性のある屋根材が良いでしょう!
・瓦:約60年
・スレート:約20年
・ガルバリウム鋼板:約30年
・セメント系:約30年
瓦屋根は初期費用が高額になりますが、耐久性がありメンテナンス頻度が少ないため長く住むなら瓦が最適となります。
対して、将来的に住宅の建て替えやリフォームを検討しているなら初期費用が安いスレート屋根を導入し、メンテナンスのタイミングで建て替えを行えばコストを削減することができます!
屋根のメンテナンスをする際は、足場を組むため、外壁やバルコニーなどの他の部分と同じタイミングでメンテナンスを行うことで、費用を抑えられます。
「屋根の塗り直しは10年後で外壁の塗り直しは7〜8年後」となると、コストも手間もかかるため、メンテナンス周期が似ている建材を採用すると良いでしょう。
外壁も屋根材と同様に種類が豊富で、塗料によってメンテナンス周期が5年~25年と幅広くあります。
今回は、屋根材のそれぞれ特徴とメリット・デメリットについて解説しました。
屋根材のメンテナンスは時期が来たら定期的に行うことで、自宅の外観を綺麗に保つことができます!
長く快適な住まいを保つためには、定期的なチェックとメンテナンスが大切です。
PAINT-KUNUGIでは、屋根・外観の塗装をお客様のご希望に添えるように、丁寧にお伺いしながら、施工させていただいております。
また、お見積もりはこちらの簡易的な項目を入力していただき、簡単にお見積もりすることも可能です。
屋根や外壁でお困りのことがございましたら、是非お気軽にご相談ください♪
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